雪下ろし
先日の雪で初めて屋根の雪降ろしをしました。 というのも大屋根の雪が下屋に落ちてかなりの高さになって下屋が耐えられるか少し心配になったからです。 でもよくよく位置関係を見ると上の大屋根は軒の出が4尺程度で、下屋の桁が丁度その真下くらいにあり、一番荷重がかかる部分を垂木ではなく桁で受けれるようになっています。 古民家で屋根を再生するとき、費用面で軒の出を短くする場合があります。今回も予算が厳しかったので短くしようかと悩みましたが、本来のプロポーションがもつ凛とした佇まいが好きだったのでそのままにしました。 再生された姿を見て改めてそのままにして良かったと思いましたが、こういった面からも昔の大工さんはよく考えて設計していたのだと雪降ろしをしながら考えさせられました。