先日依頼主から預かった杉の一枚板を加工しました。まずは片耳を落とすため墨坪で切り墨を付けます。久しぶりに墨坪を使いましたがなかなか扱いが難しいです。
残す方の耳皮を剥いでいきます。少し残ってしまったのでこの部分は最後にペーパーをかけて綺麗にしたいと思います。
二枚分の木取りが終わりました。次は平面出しに移ります。
板の両端に真っすぐな棒を置いて板のねじれを見ます。幸いそれほど大きなねじれはありませんでした。写真にはありませんが長手方向の反り具合も併せて確認します。中央部分が少し反っている状態でした。
ねじれは少なかったのですが、板の反りはなかなかです。45mmで製材された板も乾燥していくにつれてこのように反りが出て、そこから平らな板を作ると仕上がりとしては上下5mm程度削って35mm程になってしまいます。
板幅が広く、プレーナーに通らなかったので電気鉋を使って削りました。短手の反りを取ったり、表面を綺麗にするだけなら簡単ですが、長い板の厚みを均一にして綺麗にするのはとても大変です。長手方向に長い定規を当てて水平が出ているか確認しては削っての繰り返しです。とても一日では終わりませんでした。