仕口ダンパー

仕口ダンパー
柳屋の耐震性能に関しては限界耐力計算という方法でその性能値を出してもらいました。震度5弱程度の地震が発生した場合層間変形角が1/127という計算結果が出ていて、これはほとんど損傷や補修が必要ない程度の変形です。
これが震度6強程度の地震となった場合は変形角が1/25となります。こうなると壁や軸組にも損傷が発生しますが、補修で対応できる範囲です。変形角が1/15より大きくなってしまった場合は倒壊の危険性ありという判定結果になります。

もし計算結果が悪くなってしまった場合どう補強するかですが、写真のような仕口ダンパーという金物をたくさん設置することで数値を良くすることができます。柳屋でも構造上重要な軸組の箇所に数か所設置することにしました。予算の関係で本当に数か所の設置だったので計算結果は少し良くなった程度です。

仕口ダンパー
普通の耐震金物と違って2枚のプレートの間に特殊な粘弾性体が挟まっていて、地震時のエネルギーを吸収してくれるので柔構造の古民家に適した金物です。ようやく設置予定箇所の半分を取り付けました。床下作業なので数か所付けるだけでへとへとになってしまいました。