限界耐力計算

限界耐力計算
年明けから限界耐力計算という構造計算に取り組みました。自宅の改修の際は時間がなかったため外注してしまいましたが、これから古民家の設計を受けていく上でぜひ習得しておきたいと思っていたのでこの機会に挑戦しました。

限界耐力計算は土壁などを有し、石の上に建つ古民家などの伝統構法の建築に適した耐震診断法、構造計算になります。細かな内容は割愛しますが、JASCA関西さんという構造のスペシャリストが集まる協会があり、有償ですがそこで構造レビューという形で計算内容が妥当かどうかの審査・助言等を受けることができます。

今回その構造レビューに申込み、その結果が報告書として手元に届きました。申し込みをしてから報告書が届くまでレビューを担当していただいた方と数度やり取りをしましたが、大変分かりやすく説明や指摘をしていただき、計算精度を上げることができました。

限界耐力計算で構造計算をすれば新築でも石の上に建つ伝統構法の建築が可能です。ただ、限界耐力計算による確認申請の場合は構造適合性判定が必要になってしまうので、構造計算以外に審査でも相当な労力を要します。色々な条件がそろったときにしかその機会はないと思いますが、いずれは石場建ての新築に携わってみたいなと夢見ています。