パネリードX

シェアキッチンの現場で活躍してくれた構造用ビスのパネリードXですが、仕口の補強にも使えるということで取り寄せて柳屋古民家の補強にも使ってみることにしました。写真の通りとても大きなビスです。種類は沢山ありますが、取り寄せたのは20cmの長さがあります。

パネリードX
補強に使う場所は下屋と本建ての接続部分です。下屋は後から増築された部分になるので短ほぞで柱に刺さっているだけです。このままだと大きな地震が来た時に仕口が外れてしまう可能性があります。柳屋古民家では下屋も耐震要素としているのでこの仕口をパネリードXで補強していきます。斜めに3本打ち込んでいくことで7kN近くの引き抜き耐力が得られます。また金物が見えなくなるので外観を損ねることもありません。ビスが発達してきた世の中だからこそ、木組みだけに頼らずこうした補強方法も積極的に活用していきたいと思います。