先日届いた耐震リングを設置しました。普段は届いたことに満足して取り付けを先延ばししてしまいますが、今回は金曜夜の地震を受けて(松川村は震度4)早速取付けしました。施工要領書をみると取付け面の平面と直角を出す必要があるとのこと。取付け予定の3か所を確認したところ見事に全て調整が必要となりました。古民家の難しい所です。
1方向だけの変化であれば、なるべく断面欠損したくないので斜めの当て板で対応しました。
ねじれてしまって2方向で変形がある場合は当て板だと難しいので母材を掘り込んで平面を作りました。実際に耐震リングを取り付けてみての感想ですが、簡単そうに見えてとても大変ということでした。打込むビスが16本あり、結構太いので母材が松の古材だと硬くなっていて非力なインパクトだと力負けしてしまいます。なので体重をかけたりして押し込みながらねじ込んでいくのですが、あまり体重をかけすぎてしまうと今度は真っすぐ打てていない場合ビットがなめてしまいます。特にビス頭が十字タイプなのでなめやすいです。この辺は他の構造用ビスと同様に角頭か星頭にしてほしいところです。そんなこんなで3か所取り付けるのに2時間余り苦闘しました。
今回は耐震リングを横に倒して使っています。耐震リングは本来柱梁の仕口補強材なので横向きに使うことはあまりありませんが、今回は下屋の水平剛性を強化するために横使いとしました。