引抜き防止

引抜き防止
「土縁のある古民家」は柱の引抜き防止対策として柱頭柱脚金物の設置を進めています。この古民家は少し特殊な造りをしていて、半分が昭和の中期に増築されています。伝統構法の名残りを残しつつ、今主流となっている在来工法の継手・仕口や筋かいなどが広まり始めた頃かなと推測します。伝統構法の場合は柱梁は長ほぞで刺さっていて、さらにしっかりとしていれば込栓まで打ってあります。この年代であれば柱頭柱脚部分はおそらく長ほぞで造られていると思いますが、万が一短ほぞの場合は大変形時に抜出す恐れがあるので簡易な柱頭柱脚金物で引抜き防止対策をしておきます。