層間変形角

層間変形角
出典:伝統的な軸組構法を主体とした木造住宅・建築物の耐震性能評価・耐震補強マニュアル(第3版)
自身の復習も兼ねて限界耐力計算について綴っています。限界耐力計算とはそもそも何なのかというと、上図左側のような建物を上図右側のような質量をもった串団子に置き換えて想定する地震力(極めて稀に発生する地震など)が加わった時の変形角を求めています。この変形角を層間変形角と呼び、1/30を超えると建物が倒壊する危険があるという判定になります(変形性能が大きい伝統構法の場合は1/15)。複雑な物事は整理してシンプルにすると理解や解決がしやすいですが、限界耐力計算も色々な要素が絡み合った複雑な建物の耐震性能を等価な一質点系(串団子)に置き換えることで高度な計算プログラムを必要とせず、エクセルシートを用いて計算ができるようになっています。