伝統構法の建物

昨日松川村で震度3を観測する地震がありました。震度3というと現代の住宅では少し揺れを感じる程度かもしれません。古民家のような伝統構法で建てられた建物では建物の剛性が低いため震度3程度でも揺れます。昨日も少し大きい地震だなと感じましたが実際は震度3でした。伝統構法の場合、建物の初期剛性は低いですが、条件が合えば極稀な地震がきて大変形しても壊れずに元に戻ってくれます。その時仕上げ材や土壁などは壊れてしまいますが、軸組は壊れないので倒壊には至りません。限界耐力計算はその伝統構法の特性を適切に評価できる構造計算の方法です。揺れることが前提の計算方法なので伝統構法の特徴を活かすことができますが、認識の違いが生まれないようにしなければなりません。
写真は土蔵旅館計画の現場です。新しく窓にする部分の土壁が解体されていました。重要な耐力要素である土壁を解体することになりますが、他の部分に新しい構造の壁を設けて限界耐力計算の安全限界を満足しています。


