大黒柱の強さ

ほとんどの古民家には大黒柱と呼ばれる太い柱が家の中心にあると思います。柳屋もそれほど太いわけではありませんが20cm角ぐらいの大黒柱があります。他の柱が130~140程度なので倍程度の太さです。家の中心に位置するので構造的にはそれだけ建物の荷重を負担するから座屈しないよう大きなサイズにしているという考えだと思います(他にも文化的な意味があります)。
ただ、限界耐力計算をしていると太い柱がかえって不利になる場合があります。それは層間変形角が大きい場合です。古民家などの伝統構法の建物は高い変形性能を有しています。建物が大きく変形しても元に戻ってくれるのですが、この変形が大きい場合、地震力に対して応答変形がOKとなっても大黒柱が折れる結果になることがあります。大黒柱が折れた場合は屋根なども支えられなくなりますので限界耐力計算がOKであっても構造検討はNGとなります。「太い柱は強い」という先入観がありますが、実は太い柱は曲げ剛性は高くても、変形性能は細い柱よりも小さいため大変形には耐えられないということになります。


