古民家の苦労

古民家の苦労
昨日の投稿に関連しますが、ほどほどに直すということは全てを直しきれないということでもあります。限られた予算の中で優先順位をつけるのでどうしても全部直しきれません。そうするとどうなるか。何を優先して直すかにもよりますが、例えば古民家では柱梁と土壁の間には隙間が空いていることが多いです。この隙間を埋めない場合、1cm程度の隙間であればコウモリが侵入して天井裏や居住空間に現れてきます。そして排泄物を落としていくのです。コウモリは帰巣本能が凄いことや鳥獣保護法で守られているため、一度ねぐらにさせれると中々撃退が難しい厄介な相手です。写真の事例では隙間を埋めていただきました。

コウモリは上からの侵入が多いですが、下の隙間から侵入してくるのがネズミやムカデなどです。特にネズミは地中を潜ってくるので一見穴が無くても床下に平気で侵入してきます。床下に侵入されると今度は壁の隙間などを見つけて心地よい安全な寝床を探してきます。そこには当然排泄物が付きまとってきます。また居住空間に現れて人の食べ物を食い荒らすこともあります。ちょっとした隙間でも土壁なら破壊しますし、木材ならかじって穴を開けてしまいます。本当に厄介な相手です。一番は土間コンクリートが打てれば良いですが、ほどほどに直す場合はそうもいきません。なるべく進入しにくい家づくりをしていく必要があります。

他にも古民家はシロアリなども被害も受けやすいです。現代の住宅と異なり、常にメンテナンスや管理の目を光らせる必要があります。小動物や外虫以外にも、断熱気密性能なども現代の住宅よりも上げにくいです。それだけの苦労を考えてもなお住みたいと思える人でなければ古民家はお勧めしません。

今回は古民家に住むマイナス面ばかり上げてしまいましたが、憧れの古民家暮らしをしてみて後悔する前に知っていただきたいと思い書いてみました。
それでも古民家に暮らしてみて、色々なことをするようになったし、できるようになりました。人間を成長させるのもまた古民家の魅力の一つです。
日々苦労は絶えないですが、貴重な古民家暮らしを楽しんでいきたいと思います。