明治頃から続く古民家の再生計画です。増築を重ねたと推測できる躯体は屋根に段差ができていて少し複雑な形状をしています。外観からはあまり分かりませんが、中に入るとそれなりに劣化が見られます。材もそれほど大きな木柄ではありませんが、逆にその華奢さがこの古民家特有の繊細さ、上品な雰囲気をつくりだしているとも言えます。この古民家が持つ特徴を活かしながら、現代の暮らしをうまく組み込んでいきたいと思います。
「土縁のある古民家」と銘打ったこの古民家は南面に玄関から続く長い土間を打つ予定で、この古民家の大きな特徴になると思います。