端材を有効活用する 自主施工工事を続けていく中で段々とできることも増えていき、何でも自分で作るようになってきました。今までは写真のような端材を使うときは表面をサンダー掛けしたり、手鉋や電気カンナを掛けたりして綺麗にして使っていました。ですが各部材寸法を揃えたり、厚みを大きく変えたりするのは手間が掛かります。そこでついにプレーナーを導入することにしました。
プレーナーと手押しカンナ プレーナーはローラーと鉋刃が付いている機械で、材料を流し入れると自動で部材を均一に削って寸法を整えつつ部材表面を綺麗にすることができます。一般的なDIY用の小型プレーナーは厚みを整えて表面を綺麗にするだけですが、今回導入したプレーナーは小さいながらも「手押し」機能も付いています。手押しカンナは鉋刃が回転しているところに材料を押し当てて表面を削っていくもので、部材の直角を作る(矩を出す)ことができます。作るものの寸法に合わせて部材を作るとき、まずは材料2面の直角を手押しカンナで出します。2面の直角が出たら次に他の面をプレーナー部分で削って各部材の厚みを揃えます。ここまでできた段階で部材をカットしたり、ホゾ加工をしたり手を加えていきます。今までは既成の製材寸法で部材を考える必要がありましたが、プレーナーがあることで寸法が自由になるので作れるものの幅も広がりました。
木造りをする 作るものに合わせて材料を加工することを「木造り」と言います。設計事務所として現場に行くと運び込まれる材料はすでに木造りを終えて綺麗になった物ばかりで、荒々しかった材料たちが綺麗な木目を見せてくれるこの段階が自分で施工するようになって楽しみの一つになりました。
玄関の網戸を製作 夏場と中間期の通風を確保するために玄関大戸の潜戸用の網戸を作りました。部材が細かったので組みあがって建て込んでみると存在感のない網戸になりました。