断熱エリアと非断熱エリアの境界 断熱板戸は断熱板戸と非断熱エリアを区切る建具です。食卓側の非断熱エリアとの境界は断熱性能の無い普通の帯戸を調整して入れましたが、内側に断熱襖を入れて2重に区切っています。御休処側の非断熱エリアとの境界は洗面スペースとなっていて、断熱襖を入れていないので1枚の建具に断熱性能を持たせる必要があります。
板張りと和紙張りを組合せる 断熱エリアと非断熱エリアを1枚の建具で区切るので、玄関に面する非断熱エリア側は板張り、居住スペースに面する断熱エリア側は和紙張りにして両方の空間の性質に合せた仕上を組合せて間に断熱材を詰めました。少し複雑な加工になるので詳細な施工図を書き起こして製作しました。
2つの顔を持つ建具 非断熱エリア側は主に雨戸など外部に面して使う板戸風です。断熱エリア側には断熱材を詰めた上に和紙を張って断熱襖と意匠を合わせています。断熱襖とは少し変化を付けたかったので横桟は化粧として見えるようにしました。この後抜け節を埋めて木部を墨入り柿渋で塗装する予定です。