工事で発生したごみの片づけ 1期工事から2期工事にかけて出た廃材を自分たちで処分しました。木材も廃材として処分するとお金がかかってしまいますが薪にできるものは残してもらい、断熱材や石膏ボードなども自分たちでゴミ処分場に持ち込むことでことで処分費を抑えました。
農薬の処分について この古民家の前の持ち主は農家ということもあり倉庫の中には沢山の農薬が残されていました。もちろん農家ではない私たちがこれから使うことはないので処分しなければなりません。今は使用してはいけない禁止農薬もあったので早く処分したかったのですが、農薬は年に1度農協が設ける廃棄農薬回収の日に持っていくか、専門のゴミ処理業者に処分してもらうかしか方法がありません。業者に頼めば処分料+人件費がかかってしまうので年に1回の農協の農薬処分日に処分しました。 処分代について 農薬の処分代は各農協でkgあたり定められていて、他の可燃ごみや粗大ごみなどと比べて一般農薬でも結構高額な金額になります。これが禁止農薬などの特殊農薬などになってくるとkg当たりの金額が何倍にも跳ね上がってしまいます。他の一般的なゴミの処分は自分達で運べばかなり処分代を抑えることが出来ますが、農薬に関しては単価が高いので残された量が多い場合は高額な処分代を支払うことになります。
一部を残して処分が終わる 移住1年目の冬に一度農協指定日に全ての農薬を持って行って処分しようとしたのですが、処分代金があまりにも高額になってしまったため一度にすべてを処分するのはやめて数年に分けて処分することにしました。1回目の処分は特殊農薬など今では有害なダイオキシンなどを発生させるものを先行処分してもらいました。2年目は余裕が無く処分を見送り、3年目の冬ようやく今度は一般農薬を処分しました。その中に一部特殊農薬が混ざっていたため、他の不明農薬と合わせて厳重に保管して次の冬に最終処分をしたいと思います。
農薬について思うこと 2年半ずっと倉庫の軒下を占領していた農薬がすっきりと無くなりました。まだ一部残っていますが、広い倉庫の軒下がようやく活用できます。高額な処分代は大きな痛手でしたが、土地・建物代と考えることにします。 私たちは農家ではないし、家庭菜園や庭の手入れでも最低限の肥料程度で除草剤などは使いません。なのでこの古民家に残された農薬は癌のように頭の片隅にいました。今回農協の廃農薬・農薬空容器処分の長い列に並んでみて、こんなにもたくさん農薬を使っているのかと思いました。ですがその農薬を使って管理して収穫された物を自分たちは安く購入して食べてその恩恵を受けているのも事実です。 今では禁止されている特殊農薬も当時は合法に使われていました。それは私たちの分野の建築でもアスベストなど当てはまるものがあります。現在建築工事にバンバン使われている建材も、100年後は使用が禁止されていて高額な処分費用がかかるかもしれないと思うと、やはりなるべく循環できる自然のもので作っていくべきだと再認識しました。