初めて電動工具を使う
本格的な自主施工工事はキッチン製作から始まりました。設備工事で給排水を接続する必要があるため2期工事と並行してキッチンを作っていきます。
今までこうした木工作業はしたことが無いのでこの日のために用意した丸鋸はもちろん初めて使います。恐る恐る何度か試し切りをしてから本格的にスタートしました。
いざ部材を切り出してみると墨通りの位置でうまく切れず微妙にずれたりしてしまい、慣れるまでに苦労しました。インパクトドライバーは大工さんが貸してくださり初めて使ってみましたが中々ビスが上手く打てません。大工さんは簡単に打っているように見えたので驚きました。悪戦苦闘しながら1日かけてようやくキッチンの土台部分が完成しました。



天板が載り立体になる
いよいよ骨組みができたのでステンレスの天板を載せてみました。このステンレスの天板は以前からお付き合いのある上田の曽根ステンレスさんにお願して加工していただいたもので、既製品のシンクが溶接してあります。間口1800mm奥行650mmの小さなキッチンですが、あまり大きいと掃除も大変なのでこの大きさで私たちは丁度良いと感じています。キッチン中央には食洗機を入れるので大きく穴が開いています。
まだ骨組みの段階でこの後底板や側板を張ったり石膏ボードを張って左官塗りをします。
補強する
フレームの状態で数か月使ってみましたが、ビス止めだけで固定しているためぐらつきがありました。そこで強度を上げるため側板や幕板、L型金物を取り付けました。数か月使ったことでフレームが少し歪んでしまったのでクランプや突っ張り棒をしながら直方体に直してから補強材を追加していきました。補強後はぐらつくこともなくしっかりとしたキッチンになりました。この後下地用石膏ボードを張って左官仕上をして扉を設置したらようやく完成になります。

下地ボードを貼る
左官用の下地ボード貼りをしました。設計当初は食洗機側を板張りにしようと思っていたので食洗機側と食卓側で天板と下地のチリを変えています。
結局全て左官塗りに変えたのでこのチリの差を解消するため厚みの異なる下地ボードを貼りました。
食洗機側は石膏ボード9.5mm、食卓側はラスボード7.5mmです。いずれも2期工事で出た最後の余り材です。


アルミの見切り材
天板と左官塗りとの間は5mm程度透かして黒いアルミアングルを見切り材として設置しました。異種の材料がぶつかる部分は透かしを入れることでスッキリとした仕上がりに見えます。少し手間ですがこうしたことの積み重ねが空間の雰囲気づくりには大切です。写真のようにコーナー部分は留め加工をしました。グラインダーでカットしているのでガサガサですがあとでやすり掛けしたところ比較的綺麗に納めることができました。


下塗りをする
ラスボードは重いモルタル仕上げにも対応できるよう一定の間隔で引っ掛かりの凹部分があります。なのでまずはこの凹部分を埋めて平滑にする必要があります。1回塗りで仕上げようとするとどうしてもこの凹部分がデコボコして表面に出てしまいます。


仕上げ塗り
仕上げには漆喰を塗りました。台所と食卓は古材を活用した空間になっているので古材の色に合わせてグレーの漆喰を採用しています。
今回は面積も少ないので少し割高ですが、あらかじめ練られていて開封するとすぐに濡れる材料を使いました。ネタを作る工程がないことと塗りやすく調合されているので予想よりも早く作業が終わりました。相変わらず塗りムラはありますが、これはこれで良い味をだしていると思います。