通風用の固定網戸を作る 北側の縁側の端部はもともと上雪隠(便所)に通じる場所でした。今回その上雪隠を取り壊したたためぽっかりと空いてしまった穴を大工さんの方で仮に板戸をあてがって塞いでくれていました。今後も人が出入りする予定が無く、建物の北側端部になるので通風用の網戸を作って常時換気ができるようにします。開口全てを網戸にすると防犯上良くないので縁側の既存建具に合せた板と桟の割付で腰壁のある格子状の固定網戸にすることにしました。
廃材から各部材を切り出して作る 材料はこれまで通り大工さんが残していってくれた廃材や端材を使っています。既存建具の桟や框の見付け寸法に合わせて廃材から部材を切り出していきます。丸鋸を初めて使った時は長い材料の縦挽きは怖くて肩や手に無駄に力が入ってしまっていましたが、この頃には縦引きにも慣れて難なくできるようになってきました。
格子を組んで網を張る 一枚の大きな網を一人で張ったので上手くピンとは張れませんでしたが、何とか無事に固定網戸を作ることができました。内側には既存の板戸を内開きに付けて戸締りができるようになっています。鴨居と敷居を付けて引違い窓にすることも考えましたが、作業量が何倍にも増えてしまい時間がかかってしまうのでひとまずこの形で建物に風を通すことにしました。この一箇所を網戸にして別の場所を網戸にすると建物の中を自然と風が通ってくれます。