初めて建具を作る
2期工事のプロによる工事は大工工事と設備工事、外回りの建具工事のみだったので引渡し後内部建具が一切無い状態で過ごしていました。外が寒くなっていくにつれて段々と室内も寒くなってきたので完全に冬になる前に急いで建具を作っていきます。製作するのは勝手口と断熱エリアを分ける片開きの扉です。本来建具工事は精密な加工が必要となるのであまり自主施工には向きませんが、必要な建具の個数が多いので今回は精度を落としてでも自分で製作することにしました。



下地材を使って骨組を製作
材料は2期工事の残り赤松野縁材40×30、赤松胴縁材45×18を骨組みに使いました。断熱エリアと非断熱エリアの間の建具になるので横桟と横桟の間にスタイロフォームを詰めます。表面の面材は両面とも古材の荒板を張りました。荒板は厚みが12mm~15mm程あったので電気カンナをかけて5mm程度の厚みまで削って使っています。


建て込む
両面板を張り終えると結構重い扉になりました。その重い扉を一人で抱えながら垂直がきっちり出るように建て込むのは思っていた以上に難しく大変な作業でした。また、建具右側の古い柱がねじれているため根本に行くにしたがって隙間が大きくなっています。戸当たりを付ける前にこの隙間を埋める必要があります。


戸当りと取っ手を付けて完成
柱のねじれを写し取って作った埋木を取付けその外側に戸当たりを付けました。埋木は完全に柱に密着させることができないので奥にある戸当りを柱に溝を突いて差し込むことで隙間ができないようにしました。レバーハンドルは空間の雰囲気に合わないと感じたので真鍮のヒル取っ手と三角戸バネを組合せてレバーハンドルの代わりとしました。