古い板を再利用 食卓の床はもともと畳の下に使われていた古い板を綺麗にして再利用しました。食卓は断熱エリアの中で唯一古材が多く見える黒い空間になります。計画では黒い古材に合せて黒いタイルを考えていましたが、古い板が丁度食卓の広さ分だけ残っていたのでこの板を張ることにしました。
床板を調整する 古い板なので厚みはバラバラ、側もガタガタ、反りも出ている、などすぐに床板として使うことができませんでした。厚みはプレーナーがあると楽ですがこの時はまだ持っていなかったので電気カンナでひたすら裏面を削りました。側は丸鋸で全て綺麗にカットして、鉋で面取りしています。板の反りは霧吹きで大量に水を吹き付けて桟積みし、上から重りを載せたりやクランプで締め付けたりすることである程度直すことができました(全く直らなかったものもあります)。
仮並べして塗装する 床板を調整したところで食卓の床形状に合わせて床板をカットして仮並べします。全てを並べ終えたところで番号を付けて一度外し、綺麗にした側部分に柿渋と墨を混ぜた塗料を塗ります。
真鍮の釘で固定していく 床板の固定はシックハウスや後の改修の可能性などを踏まえて接着剤は使わず、真鍮の丸頭釘のみで留めています。真鍮釘は柔らかくて金槌で打つのが結構難しく、全て下穴を開けて打込みましたが数本は打ち損じてしまいました。テーブルや椅子を置いてしまえばあまり見えなくなってしまいますが、1週間かけて何とか無事に張り終わることができました。