採寸
8畳の上座敷と10畳の下座敷の畳を新しく入替えました。表替えだけでなく芯材からの更新になるのでまずは畳屋さんに来ていただいて採寸をしてもらいます。現場では見たことのないスケールやレーザーなどの道具を使っててきぱきと採寸していきます。およそ30分程度で採寸は完了しました。


畳表と縁を決める
畳表は国産のい草を使ったものと中国産のもの2種類あり、写真左側が国産、右側が中国産です。足で踏んでみると若干国産の方が柔らかい踏み心地です。やはり国産い草の方が耐久性が高く、経年変化で美しい黄金色になるそうです。今回は予算の都合で中国産のい草を採用しましたが、次の表替えでは国産を使えるように頑張ります。

畳縁は種類がたくさんあって大変悩みました。いくつかサンプルを取り寄せてみて実際に畳と照らし合わせた末、写真のものに決めました。落ち着いた深い緑色の中に斜めの織り目が入ることで和室の厳粛さと上品さを引き立たせてくれます。


床の間
柳屋の和室の床の間は板敷ではなく畳でした。前の畳表はマンションなどに使う簡易的な床の間用のものを使用していましたが、今回床の間用の特別な「龍鬢表」に変更しました。普通のものより縫い目が広く黄金色に仕上がったい草を使った畳表になります。また縁も床の間用の紋縁を使いました。柄はシンプルかつ派手になりすぎない「七宝 銀」を採用しました。


畳入替え完了
採寸から数日後、畳屋さんが畳を入替えに来てくれました。新しい畳が入った和室はい草の香りに満ちていました。畳表はまだ青々としていますが、これから徐々に色が落ち着いて縁とのコントラストが生まれ、凛とした和室になると思います。


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