所在地:長野県北安曇郡松川村
用 途:旅館
構 造:伝統構法 2階建
耐 震:限界耐力計算による耐震診断・補強設計
耐震要素:土壁・小壁・落とし込み板壁
規 模:約23坪
施 工:分離発注
竣 工:2026年
江戸時代末期に建てられた土蔵を一棟貸しの宿に改修しました。建物の状態は比較的良好で、傾きはあるものの白蟻の被害もなく、目立った損傷は樹木が屋根にかかっていたことによる柱脚の腐りと、西側の土壁の剥離でした。それらの補修を行いつつ、伝統構法に適した靭性のある耐力壁を追加して、耐震性能を向上させました。2025年4月から改正建築基準法が施行され、こうした小規模木造建物の大規模修繕・模様替えに当たる工事でも建築確認申請が求められることとなりました。難解な法文を丁寧に読み解き、審査機関とも打ち合わせを重ねることで、江戸時代に建てられた土蔵を現代の法規に適合させることができました。
新しく開けた窓からは光が入り、風が抜け、水の音が聞こえてきます。窓の先には松川村の長閑な田園風景が広がっていて、訪れる人の疲れた心を癒してくれると思います。
現場の様子































